皆さんは「キエーロ」という生ごみ処理器をご存じですか?
「キエーロ」とは、土の中に住むバクテリアなどの微生物のちからを活用し、生ごみを分解・消滅させる生ごみ処理器のことで、設置を推進する地方自治体もあります。
この記事ではキエーロについて、我が家で「実験的」に取り組んでみた結果をご紹介します。
正直、私は全く知りませんでしたが、家族から聞いて調べてみたら、
簡単に作れる。維持費用がない。自然環境にも優しい。
なんだか良さそう⁉ってことで、まずは調査・実験をすることにしました。
【そもそもの話】生ごみが減ると、どんな良いことがあるの?
生ごみは「燃えるゴミ」として出しているご家庭が多いんじゃないでしょうか。
生ごみは水分が多いことから、燃やすためにはより多くのエネルギーが必要。二酸化炭素の排出量も増えてしまいます。また、家庭からゴミ処理場までに運ぶまでの間にも課題がありますね。
家庭で生ごみが処理できるようになると、これらの困りごとがなくなるかも⁉
ゴミを処理するために必要な行政コスト(財源は税金)も減って、かつ二酸化炭素も削減‼
SDGs、環境問題を考えるきっかけにもなり、子ども達にも伝えていきたいです。
ちなみに、もともと我が家では「コンポスト」を使って生ごみを捨てていました。
維持費も特にかからず、生ごみを放りこむだけで使い勝手は悪くないのですが・・・
「匂い」と「虫の発生」、生ごみが溜まったらコンポストを移動させなくてはならず「移設スペースの確保」が悩みの種でした。(↓参考)我が家のコンポストはこんな形のものです
「キエーロ」について調べてみた
キエーロの「良いところ4点」
- ほとんどの生ごみを分解できる。夏場は4~5日、冬場は1~2週間くらいで分解される。汁物、油かす、くさった物も問題なし。貝殻、太い骨など人が食べられないものは分解できない。トウモロコシの芯などの硬いものは分解に時間がかかる。
- 維持費がかららない。電気を使わない。特別な菌等を購入する必要もない。
- 土が増えない。 土の中にもともといる微生物が生ごみを分解するため。なお、生ごみが分解された土を取り出せば堆肥としても活用できる。
- 匂いや虫が発生しにくい。表面の乾いた土が匂いを抑え、虫を引き付けない。
キエーロの使い方は「たった3つだけ」
- キエーロ内の土に深さ20㎝くらいの穴を掘る。
- 溜めた生ごみを入れ、土とよく混ぜる。
- 乾いた土をかぶせて穴に蓋をする。
キエーロの構造など
キエーロの見た目は大きく分けて2種、地面に直接設置する木枠タイプ、ベランダ等にも設置できる足付きの木箱タイプがあり、日光を取り入れる透明な素材でできた屋根、空気を取り入れる通風口があるのが特徴的ですね。
1万5千~2万円前後で販売しているものもあるけれど、木を組んで自作することも可能。プランターなどの容器を活用して、簡易に制作することもできるみたいです。
ちなみに「キエーロ」は、葉山町の松本氏が考案したもので、現在「キエーロ葉山」の登録商標だそうです。
1か月のキエーロの実験と結果
さて、我が家でのキエーロ導入の可否を検討するため、1か月程度お試しで使用してみることにしました。廃棄予定だった「衣装ケース」「廃材」「ビニール」を使って、実験用の仮設キエーロを作成。
分解スピードが遅くなると言われている過酷な環境化での処理能力を実験するものとし、外気温が低い1月、日照時間が短い場所に置いて実験をすることにしました。
実験の結果、キエーロの導入「あり」or「なし」
結論から言えば、ちゃんと生ごみが消えました!導入「あり!!!」です。
正直な話もすれば、途中、生ごみの量が多すぎて分解が進まなかったり、水分過多で匂いが発生してしまったなどがありました・・・実験ですから失敗もつきものです。
考案者の松本氏をはじめとする、たくさんの方がキエーロに関する使い方・情報をインターネット上に掲載してくれていますし、設置を推進する地方自治体が公表している使い方やトラブルの対処法の資料もあり、それらを参考に土壌の調整をした結果・・・最終的に生ごみがキレイに消えてくれました。自然の力ってスゴイ!!!
今回の実験で、使い方のコツさえ掴めば十分活用できそうな手ごたえを感じました。
次回、キエーロ自作します。
今回はここまで。
自作記事はこちらから 【DIY】「キエーロ」自作~生ごみ家庭処理~
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